岡山市北区の皮膚科・美容皮膚科クリニック ゆみ皮膚科

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチンとは?

about

肺炎球菌ワクチンとは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる肺炎や気管支炎、髄膜炎などの重い感染症を予防するためのワクチン(予防接種)です。

肺炎球菌は、人間の鼻やのどの奥に日常的に潜んでいることが多い、ごく身近な細菌です。健康で免疫力が高い状態であれば悪さをすることはありませんが、加齢や疲労、あるいは慢性的な皮膚疾患などによる体力の低下にともなって免疫力が落ちると、細菌が気道から肺へと侵入し、激しい炎症を伴う肺炎を引き起こします。

肺炎球菌に感染して高熱が出たり体力が著しく消耗したりすると、皮膚のバリア機能も低下し、全身の乾燥や慢性的な湿疹、激しいかゆみが悪化する原因にもなります。肺炎球菌ワクチンは、あらかじめ体内に抗体を作っておくことで、これらの感染症の発症そのものを抑え、万が一発症した場合でも重症化を防ぐための大切な予防策です。高齢者の定期接種(65歳など)として広く推奨されています。

こんな方におすすめ

recommend

  • 高齢になり、万が一の肺炎の発症や重症化をあらかじめ予防したい
  • 自治体から高齢者用の「肺炎球菌ワクチン定期接種」の案内が届いたが、どこで打てばよいか迷っている
  • 糖尿病などの持病があり、感染症にかかりやすい体質なのでしっかり対策しておきたい
  • 以前、別の予防接種を受けた際に、注射の跡が強く赤みを帯びたり腫れたりした経験があり不安
  • ワクチン接種後の副反応として肌にかゆみやぶつぶつが出た場合、すぐに皮膚科で診てもらえる安心感がほしい
  • 普段から肌が乾燥しやすく、湿疹治療のための外用薬を使っているが、ワクチンを接種しても問題ないか医師に相談したい

治療に対する思い

philosophy

肺炎球菌ワクチンをご検討の方へ

ゆみ皮膚科では、皮膚のトラブルを解決するだけでなく、地域の皆さまが全身健やかに、安心して毎日を過ごせるような医療をご提案したいと考えております。肺炎球菌による感染症は、特に高齢の方にとって、生活の質を大きく損なう引き金になりかねません。また、感染症による体調不良は、皮膚のバリア機能を崩し、乾燥やかゆみといったお肌のトラブルを悪化させる外的・内的要因にもなります。

当院では、お一人ひとりのご年齢や健康状態、普段お使いの外用薬や内服薬、生活背景などを丁寧に確認したうえで、無理のないスケジュールで肺炎球菌ワクチンの接種をおこないます。お薬を処方する治療だけでなく、予防医療の観点からもしっかりとサポートいたします。

特にお肌がデリケートな方や、注射による皮膚の赤み・腫れが心配な高齢の方にも、皮膚の専門医としてきめ細やかなスキンケアのアドバイスを含めた安心感のある診察を心がけています。「病気を未然に防ぎ、快適な日常生活を健やかに保つ」ことを目標に、院長をはじめスタッフ一同、やさしく誠実にお迎えいたします。どうぞお気軽にご相談ください。

院長 中山 由美

肺炎球菌ワクチンの主な種類と目的

types and purposes

肺炎球菌ワクチンには、ワクチンの仕組みによっていくつかの種類があります。当院では患者さまの年齢や過去の接種歴に合わせて、適切なワクチンを選択します。

23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(ニューモバックス)

主に65歳以上の高齢者を対象とした定期接種に用いられるワクチンです。大人の肺炎の原因となる肺炎球菌の型の約8割をカバーしており、1回の接種で約5年間効果が持続すると言われています。

結合型肺炎球菌ワクチン(プレベナーなど)

主に子ども(乳幼児)の定期接種として用いられるほか、リスクの高い大人の任意接種にも使用されるワクチンです。体内により強い免疫の記憶を作ることができる特徴を持っています。

 

肺炎球菌による感染の原因

cause

肺炎球菌による飛沫感染

A man coughs into his fist while a woman covers her nose, with purple virus particles floating between them to depict illness spread.

肺炎球菌感染症の直接的な原因は、肺炎球菌という細菌が、感染している人の咳やくしゃみなどの飛沫を吸い込むことによって、鼻やのどの粘膜に付着・定着することから始まります。この細菌は非常に一般的で、健康な人(特に子ども)ののどにも日常的に存在していますが、周囲に感染を広げる外的因子となります。

加齢や体質による免疫機能の低下

Woman sits on a couch, eyes closed, hand to her temple, as floating virus icons and a cracked shield illustrate illness or immune distress.

通常であれば、人間の体に備わっている免疫システムが細菌の増殖や侵入をブロックしています。しかし、年齢を重ねることによる免疫力の低下や、アレルギー体質、乾燥肌によるバリア機能の低下、あるいは慢性的な持病といった内的要因があると、細菌を抑え込む力が弱まり、気道の奥深くへ侵入を許してしまいます。

生活環境の変化と悪化因子

Person sitting on a bed, hand pressed to their chest as if in discomfort or pain in a bright, cozy room.

冬場の冷えや乾燥、激しい季節の変化、睡眠不足、過度なストレスなどは、自律神経を乱し全身の免疫力を著しく下げる悪化因子です。このような環境下で気道粘膜が乾燥して傷つくと、肺炎球菌が肺の細胞や血液の中にまで入り込みやすくなり、激しい炎症を伴う肺炎や、全身に広がる重篤な感染症(侵襲性肺炎球菌感染症)を引き起こすメカニズムとなっています。

皮膚科で肺炎球菌ワクチンを受けるメリット

merit

ワクチン接種の後には、どうしても注射した部分に一時的な赤みや腫れ、痛みが現れることがあります。お肌のかかりつけ医である当院で接種を受けていただくことで、万が一局所的な副反応(強いかゆみや湿疹のような症状)が出た場合にも、皮膚科専門医がその場に合った適切な外用薬の処方やスキンケア指導を迅速に行うことができるという大きな安心感があります。

大人の肺炎球菌ワクチンで気をつけたいこと

特に50歳以上の方や、高齢者定期接種の対象となる方に向けて、接種にあたって日常生活で意識していただきたいポイントです。

体調が良い日に接種を受ける

肺炎球菌ワクチンは体調が安定しているときに受けるのが基本です。強い疲労やストレス、睡眠不足がある状態では副反応が出やすくなることもあります。受診の目安として、当日発熱がないこと、体調に不安がないことを確認しましょう。

お肌のバリア機能を整えておく

Person applying lotion to their forearm, focusing on skincare routine in a bright room, wearing a white top.

高齢になると肌の水分量が減り、皮膚が乾燥しやすくなります。乾燥した肌は外部からの刺激に弱く、注射後の局所反応(赤みや腫れ)をより敏感に感じてしまうことがあります。日頃から適切な保湿ケアを行い、皮膚の状態を健やかに保っておくことが大切です。

定期的な健康管理と受診のタイミング

「過去に一度打ったから大丈夫」と思っていても、高齢者用の23価ワクチンの効果は一般的に約5年で徐々に低下します。前回の接種から5年以上が経過している場合は、再接種(任意接種)を検討する目安となります。

料金表

price

肺炎球菌ワクチン

1回 ¥3,670
1回 ¥8,800
1回 ¥13,000

※表示価格はすべて税込です。

注意事項

接種部位はこすらず清潔に保ちましょう

  • 予防注射を受けた当日は、注射した部位を強くこすったり、かき壊したりしないでください。皮膚に傷がつくと別の湿疹や細菌感染を招く恐れがあります。

接種当日の入浴は短時間を心がけましょう

  • 接種当日の入浴は可能ですが、熱いお湯への長風呂は避け、ぬるめのお湯で短時間のシャワー程度にとどめるのが無難です。

接種部位は優しく洗いましょう

  • 体を洗うときは、注射した部分をナイロンタオルなどで強くこすらず、石けんやボディソープをしっかり泡立てて、手のひらで泡を転がすように優しく洗い流してください。

乾燥が気になるときは保湿を行いましょう

  • 入浴後は肌が乾燥しやすいため、注射した中心部を避け、周囲の皮膚へ必要に応じて適切な保湿を行ってください。

服用中・使用中のお薬は継続してください

  • 過去に他のワクチンで強い赤み、腫れ、発熱、またはアレルギー反応(アナフィラキシーなど)が出たことがある場合は、必ず事前に医師へお申し出ください。

接種後の経過を確認しましょう

  • 接種後、注射した部位が一時的に赤くなったり、硬くなったり、軽いかゆみが出たりすることがありますが、通常は2〜3日中に自然に軽快します。もし症状が広がったり、痛みが強くなったりした場合は早めに当院へご相談ください。

接種当日は安静に過ごしましょう

  • 接種当日は激しい運動や過度な飲酒を避け、できる範囲でゆったりとストレスのない時間を過ごしてください。

接種後の体調変化に注意しましょう

  • 非常に稀ではありますが、接種後30分以内にアナフィラキシー(息苦しさ、全身の蕁麻疹、めまい、気分不良など)が現れることがあるため、接種直後は体調の変化に注意し、異常を感じたらすぐに医師の診察を受けてください。

よくある質問

faq

  • 肺炎球菌ワクチンを打てば、肺炎は自然に完全に防げますか?

    肺炎の原因となる細菌やウイルスは肺炎球菌以外にも存在するため、このワクチンですべての肺炎を完全に防げるわけではありません。しかし、成人の肺炎の原因として最も多く、重症化しやすい「肺炎球菌」に対する予防効果は高く認められています。接種しておくことで、もし発症した場合でも症状をコントロールし、命に関わるような重症化リスクを減らすことができます。

  • 普段から肌荒れがあり市販薬を塗っていますが、ワクチンを打っても大丈夫ですか?

    軽い肌荒れや日常的な乾燥であればワクチン接種に問題はありませんが、原因に合わない市販薬を長期間使っていると皮膚の状態が悪化している場合もあります。当院は皮膚科ですので、お肌の赤みやかゆみの状態を診察したうえで安全に接種できるか医師が判断いたします。また、お肌に合った適切な外用薬の処方を同時に行うことも可能です。

  • 高齢者の肺炎球菌ワクチンは何回くらい打つ必要がありますか?

    定期接種で用いられる高齢者用の肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は、原則「1回」の接種となります。その効果は約5年間持続するとされています。5年以上が経過した後に、免疫を維持するために2回目の再接種(任意接種)を行うことも可能ですが、接種間隔や体調により判断が異なるため、医師の指示に従うことが大切です。

  • 接種のためにどのくらいの通院や期間が必要ですか?

    高齢者の方の定期・任意接種、および大人の任意接種の場合は、事前の受付・診察と当日の注射で、基本的には「1回」の通院で完了します。

  • 以前に接種したのですが、効果が切れたらどうすればよいですか?

    高齢者用の23価ワクチンは、約5年が経過すると体内の抗体が低下し、予防効果が薄れてきます。そのため、5年以上あけて再接種を行うことが有効な予防策となります。ただし、前回の接種から5年以内に再注射をすると、注射部位の痛みや赤みなどの副反応が強く出ることがあるため、前回の記録を確認し、必ず適切な間隔をあけて受診のうえご相談ください。

監修医師

院長中山 由美

診療科目

皮膚科・美容皮膚科

資格 ・所属学会

  • 医学博士
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 臨床研修指導医
  • アラガンジュビダームビスタ施注資格医
  • アラガンボトックスビスタ施注資格医
  • 日本皮膚科学会 正会員
  • 日本臨床皮膚科学会 正会員
  • 日本美容皮膚科学会 正会員
  • 日本皮膚免疫アレルギー学会 正会員
  • 日本医師会 正会員
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