岡山市北区の皮膚科・美容皮膚科クリニック ゆみ皮膚科

蕁麻疹

(じんましん)

蕁麻疹とは?

about

蕁麻疹(じんましん)とは、皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹:ぼうしん)、強いかゆみを伴う皮膚疾患です。

蚊に刺されたような小さなものから、地図のように大きく広がるものまで形は様々で、体のどこにでも発症する可能性があります。蕁麻疹の最大の特徴は、多くの場合は数時間以内、長くても24時間以内には跡を残さずに消えてしまうという点です。しかし、出たり消えたりを繰り返しながら数日〜数週間で治まる「急性蕁麻疹」もあれば、1ヶ月以上慢性的に続く「慢性蕁麻疹」もあります。

一般的な湿疹とは異なり、数日間にわたって同じ場所が赤くじゅくじゅくしたり、皮膚がカサカサしたりすることはありません。周囲の人に感染する心配はありませんが、小さなお子さまから大人まで日常的に再発しやすい疾患です。
痒みや時に痛みを伴う赤い盛り上がりがみられ、数時間以内に自然に消えます。

・魚、肉、卵、小麦などの食べ物、食品添加物、薬(痛み止めなど)、昆虫、植物、感染、刺激、運動、寒冷、日光、入浴、
 過労などが原因としてみられることもありますが、約80%は原因不明です。
・同時に、呼吸が苦しくなったり、咳、腹痛、吐き気がみられたり、気分が悪くなったり、血圧が低下する場合があり、
 アナフィラキシーといい、注意が必要です。このような症状が現れた場合は緊急を要しますので、総合病院の救急外来を受診してください。
 救急車が到着するまでの応急処置として、アドレナリン自己注射液(エピペン)を直ちに太もも外側の筋肉内に注射してください。
 過去にアナフィラキシーを経験された方は、エピペンを、いつ、どこでもアナフィラキシーの起きたときに使用できるよう、常に携行しておく必要があります。
・治療は抗ヒスタミン薬などの飲み薬を使います。原因がわかっているものはそれをさける、疲労やストレスをできるだけためない、
 魚や肉類はできるだけ新鮮なものをとる、防腐剤や色素を含む食品を控えめにするなど注意が必要です。
・形や大きさにかかわらず、膨らみが消えた後は全く跡が残らないことが特長です。
・特殊なものに血管性浮腫(けっかんせいふしゅ)というものがあり、唇やまぶたなどが突然腫れ、
 2~3日で消え、痒くなく、稀に遺伝する場合があります。
・可能であれば、皮膚の症状が出ているときに写真を撮って、持ってきていただくと、診察時に症状がみられていなくても診断することができます。

こんな方におすすめ

recommend

  • 皮膚が急に赤くぷっくりと盛り上がり、強いかゆみがある
  • 赤みや盛り上がりが数時間で消えたと思ったら、別の場所にまた出てきた
  • 夕方から夜間にかけて、または入浴後などに症状を繰り返している
  • 市販のお薬を使ってもかゆみや発疹がすっきりと改善しない
  • 数週間〜1ヶ月以上、毎日どこかしらに発疹が現れては消えている
  • 子どもが体や手足をかゆがっており、皮膚の赤みが長引いている
  • かゆみが気になって仕事や勉強に集中できない、日常生活や睡眠に支障が出ている

治療に対する思い

philosophy

蕁麻疹でお悩みの方へ

突然の強いかゆみや皮膚の腫れは、ご本人にとって非常に不快であり、大きなストレスを感じるものです。特に夜間に症状が悪化すると、睡眠不足に繋がってしまうことも少なくありません。ゆみ皮膚科では、患者さまが日々感じられているそのつらい症状に寄り添い、少しでも早く快適な生活を取り戻せるようサポートいたします。

蕁麻疹の治療は、お薬を飲むだけでなく、どのような状況で症状が出やすいかという悪化因子を把握し、対策を立てることが大切です。当院では、お一人ひとりの症状や生活背景に合わせて無理なく続けられる治療をご提案するとともに、日々の生活上の注意点やスキンケアについても分かりやすく丁寧にご説明いたします。

特に小さなお子さまの場合、かゆみを我慢できずにかき壊してしまい、別の二次感染を引き起こすこともあるため、保護者の方も心配されることと思います。当院では、お子さまも保護者の方も安心してご相談できる環境を整えています。症状をうまくコントロールし、日常生活を快適に過ごせる状態を保つことを目指して、やさしく誠実な診療を心がけてまいります。

院長 中山 由美

蕁麻疹の原因

cause

アレルギー反応によるヒスタミンの放出

特定の食物(卵、牛乳、小麦、そば、魚類など)や薬剤、植物、昆虫の毒などに対する「アレルギー反応」が中心となって起こる蕁麻疹です。原因物質が体内に入ると、皮膚の肥満細胞から「ヒスタミン」という物質が大量に放出されます。このヒスタミンが神経を刺激してかゆみを起こし、毛細血管を広げて血液成分を染み出させることで、皮膚に赤みや腫れ(膨疹)を生じさせます。

体質や内的要因(ストレスや疲労)

Person sitting on a bed, hand pressed to their chest as if in discomfort or pain in a bright, cozy room.

実は、日常生活で見られる蕁麻疹の7割以上は、特定の原因がはっきり特定できない「特発性(とくはつせい)蕁麻疹」に分類されます。これには、患者さま自身のその日の体質や体調、年齢、睡眠不足、自律神経の乱れ、精神的ストレスといった内的要因が深く関わっています。体がデリケートな状態になっているときに、ヒスタミンが分泌されやすくなります。

物理的・環境的な外部刺激

皮膚への直接的な外部刺激が原因となる「物理性蕁麻疹」もあります。これには、衣服やバッグによる擦れや締め付け(摩擦・圧迫)、寒冷(冷風や冷水)、温熱(入浴や暖房)、日光(紫外線)、発汗などが挙げられます。これらの刺激が引き金となり、皮膚の神経や血管が一時的に過剰反応を起こします。

 

蕁麻疹の主な治療方法

treatment method

蕁麻疹の治療では、体内でかゆみや赤みを引き起こす原因物質(ヒスタミンなど)の働きを抑え、症状が出ない状態を維持することを目指します。

内服薬(抗ヒスタミン薬)による治療

Blister packs with evenly spaced round white pills scattered across a metallic surface.

蕁麻疹治療の基本は、内服薬(飲み薬)です。ヒスタミンの作用をブロックする「抗ヒスタミン薬」や「抗アレルギー薬」を処方します。最近のお薬は眠気などの副作用が少なくなっていますが、患者さまのライフスタイルに合わせて適切に選択します。

外用薬(塗り薬)による治療

Close-up of white toothpaste being squeezed onto a fingertip from a tube.

蕁麻疹は皮膚の内側から起こる反応のため、外用薬(塗り薬)だけで根本的に治すことは困難です。しかし、今ある局所的な強いかゆみを一時的にスーッと和らげる目的で、抗ヒスタミン外用薬を補助的に処方することがあります。

症状に合わせたお薬の調整

慢性蕁麻疹のように長引く場合は、症状が治まったからといってすぐに薬をやめず、徐々に量を減らしたり、飲む間隔を空けたりしながら、ぶり返さないように医師の判断のもとで慎重にコントロールしていきます。

日常生活で気をつけたいポイント

points to note

蕁麻疹の症状を悪化させない、また再発を防ぐために、日常生活では以下の点に気をつけましょう。

患部を冷やして刺激を避ける

かゆみが強いときは、冷たいタオルなどで患部を優しく冷やすと、血管が収縮してかゆみが一時的に和らぎます。衣服による摩擦や圧迫も刺激になるため、できるだけ締め付けの少ないゆったりとした綿素材などの衣類を選びましょう。

入浴や運動時の温度変化に注意

体が温まると血管が広がり、蕁麻疹が出やすくなります。入浴時は熱いお湯を避け、ぬるめのお湯で短時間で済ませるように心がけてください。

十分な休息と保湿

疲労や精神的ストレス、睡眠不足は蕁麻疹を悪化させる大きな要因です。また、肌が乾燥していると外部刺激に敏感になりやすいため、適切な保湿ケアを日頃から行い、皮膚のバリア機能を健やかに保ちましょう。

 

 

注意事項

患部をこすったり、かき壊したりしない

  • 患部を強くこすったり、かき壊したりしないでください。皮膚に傷がつくと別の湿疹や細菌感染を招き、かゆみの悪循環に陥ってしまいます。

子どもの爪を短く整え、かきむしりを防ぐ

  • 子どもの爪は短く丸く整え、無意識にかきむしって傷や感染を防ぐように配慮してあげてください。

入浴はぬるめのお湯で行う

  • 入浴時は熱いお湯を避け、ぬるめのお湯で優しく洗うようにしてください。体を温めすぎると、激しいかゆみや赤みが一気に広がることがあります。

体は泡でやさしく洗う

  • 体を洗うときはナイロンタオルなどで強くこすらず、石けんやボディソープをよく泡立てて、手のひらで包み込むように優しく洗い流してください。

入浴後は低刺激の保湿剤でケアする

  • 入浴後は皮膚が乾燥して刺激を受けやすくなるため、必要に応じて低刺激なクリーム等で保湿を行ってください。

処方薬は医師の指示どおり使用する

  • 処方された内服薬や外用薬は、医師の指示に従って適切な量・回数・期間を必ず守って使用してください。

症状が治まっても自己判断で薬を中止しない

  • 症状がよくなった(発疹が消えた)からといって、自己判断で急に薬を中止しないでください。特に慢性蕁麻疹の場合は、一定期間お薬を継続して体内を落ち着かせることが大切です。

市販薬で改善しない場合は皮膚科へ相談する

  • 市販のお薬を長期間使用しても改善しない場合や、何度も繰り返す場合は、一度使用を中止して皮膚科へ相談してください。

呼吸困難や激しい腹痛がある場合は速やかに受診する

  • 蕁麻疹に加えて、激しい腹痛、下痢、吐き気、息苦しさ(呼吸困難)、声のかすれ、発熱などがある場合は、アナフィラキシーなどの重篤な状態が疑われるため、速やかに救急医療機関等を受診してください。

汗や摩擦などの悪化要因を避ける

  • 汗、摩擦、急激な温度変化、ストレスなど、ご自身で「これがあると出やすい」と分かっている悪化要因があれば、できる範囲で避ける生活を心がけましょう。

よくある質問

faq

  • 蕁麻疹は自然に治りますか?

    数日以内に治まる軽い急性蕁麻疹であれば自然に軽快することもありますが、原因が残っていたり体調が優れなかったりすると、数週間にわたって発疹を繰り返すことがあります。また、放置すると1ヶ月以上続く慢性蕁麻疹へ移行することもあるため、症状が長引く場合や強いかゆみでつらいときは、お早めに皮膚科へご相談ください。

  • 市販薬を使っても大丈夫ですか?

    軽度の症状で一時的に市販のアレルギー内服薬を使用することは可能ですが、原因や体質に合わないお薬を使い続けると、眠気が強く出たり症状が悪化したりすることがあります。特に何日も症状が続く場合は、自己判断での市販薬の長期使用は避け、クリニックで適切な診断とお薬の処方を受けることをお勧めします。

  • 薬はどのくらい使えばよいですか?

    症状の程度や急性か慢性かによって大きく異なります。数日でピタッと治まることもあれば、慢性蕁麻疹の場合は数ヶ月以上かけて少しずつお薬を減らしていく必要があります。自己判断で中止するとすぐに再発することがあるため、医師の指示通りにしっかりとコントロールしていくことが大切です。

  • 子どもも診てもらえますか?

    はい、当院では小さなお子さまの蕁麻疹の診療にも対応しております。子どもは風邪などのウイルス感染をきっかけに突然蕁麻疹が出ることがよくあります。お子さまの年齢や体重に合わせた、眠気の出にくい優しい安全なお薬を選んで処方いたしますので、保護者の方も安心してご相談ください。

  • 再発を防ぐにはどうすればよいですか?

    特定の食べ物や薬など原因が分かっている場合はそれを回避することが第一です。原因が特定できない場合でも、規則正しい生活習慣を心がけて疲労やストレスを溜め込まないようにし、肌が敏感にならないよう毎日の保湿スキンケアをしっかり行うことが、再発しにくい体づくりに繋がります。

  • どのくらい通院が必要ですか?

    急性のものであれば、初診時のお薬(1、2週間)でスッキリ治れば通院終了となることが多いです。毎日症状を繰り返す慢性蕁麻疹の場合は、皮膚の状態や発疹の出方を定期的に確認しながら、お薬の量を調整していくため、はじめは2週間〜1ヶ月に1回程度のペースで定期受診が必要となります。

監修医師

院長中山 由美

診療科目

皮膚科・美容皮膚科

資格 ・所属学会

  • 医学博士
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 臨床研修指導医
  • アラガンジュビダームビスタ施注資格医
  • アラガンボトックスビスタ施注資格医
  • 日本皮膚科学会 正会員
  • 日本臨床皮膚科学会 正会員
  • 日本美容皮膚科学会 正会員
  • 日本皮膚免疫アレルギー学会 正会員
  • 日本医師会 正会員
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