岡山市北区の皮膚科・美容皮膚科クリニック ゆみ皮膚科

男性型脱毛症

(AGA)

男性型脱毛症とは?

about

男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)とは、成人男性によく見られる、髪の毛が徐々に薄くなっていく進行性の脱毛症です。

主に思春期以降の男性に発症し、額の生え際(M字型)や頭頂部(O字型)、あるいはその両方から同時に抜け毛が始まり、薄毛が広がっていくのが特徴です。髪の毛が完全に生えなくなるのではなく、毛包が十分に成長しないまま退行してしまうため、細くて短い髪の毛が増え、全体として地肌が見えやすくなっていきます。

男性型脱毛症は、時間の経過とともにゆっくりと、しかし確実に慢性的に進行していく疾患です。周囲の人に感染する心配はありませんが、放置すると自然に軽快することは難しいため、早めの対策が重要です。頭皮の環境によっては、抜け毛の初期段階で頭皮のかゆみや過剰な皮脂による赤み、湿疹を伴うこともあります。

思春期以後の男性で髪が薄くなり、年齢とともに進行します。とくに頭の上や前の毛が軟毛になります。日本人成人男性の約3人に1人にみられます。

・ 成長期が短くなり、小さな毛包になります。以後は小さな毛包のままです。思春期に体の中に増える男性ホルモンの作用によるものです。
  頭の毛は薄くなり、ひげ、胸毛などは濃くなる逆の現象が起きます。同じ毛でありながら逆の現象が何故起こるのかについては、毛乳頭細胞が送り出すシグナルの差と考えられています。遺伝的な素質も関係します。
・ 女性でも男性型脱毛症になることがあり、更年期以後にみられます。女性型脱毛症という呼び方がされますが、男性と違い、生え際は保たれ頭のてっぺん中心に髪が薄くなります。
  女性ホルモンの分泌量は、20~30代をピークに、更年期以降に急激に低下し、毛髪の成長期を遅らせるなど、ヘアサイクルに影響を与えます。女性型脱毛症は病態が明らかではないため、特効薬はありません。当院では体の内と外からの総合的な治療を行っています。

こんな方におすすめ

recommend

  • 額の生え際(M字)が後退してきた、または頭頂部の地肌が目立つようになった
  • 以前に比べて、シャンプー時や朝起きたときの枕元の抜け毛が明らかに増えた
  • 髪の毛一本一本が細く柔らかくなり、全体のボリューム(ハリ・コシ)がなくなってきた
  • 頭皮がベタつきやすく、時折かゆみや赤み、小さな湿疹のようなぶつぶつができる
  • 市販の育毛剤や発毛トニックを長期間使用しても変化が実感できない
  • 家族や親戚に薄毛(男性型脱毛症)の人がおり、自分も将来に向けて早めに相談したい
  • 抜け毛や薄毛が気になり、他人の視線がストレスに感じられる

治療に対する思い

philosophy

男性型脱毛症(AGA)でお悩みの方へ

髪の毛のボリュームや生え際の変化は、毎朝鏡を見るたびに気になるものであり、年齢に関わらず深い悩みや自信の低下につながりやすいものです。
「皮膚科で相談していいのだろうか」「まだそこまで深刻ではないから」と一人で抱え込まずに、どうぞお気軽にゆみ皮膚科へご相談ください。

男性型脱毛症(AGA)は進行性の疾患だからこそ、早期に発見し、適切なケアを始めることが大切です。当院では、単にお薬を処方するだけでなく、シャンプーをはじめとした毎日の正しい頭皮のスキンケア、生活上の注意点、
頭皮の乾燥や油分バランスを整える保湿のアドバイスまで、分かりやすく丁寧にお伝えいたします。

なお、男性型脱毛症の治療は「一時的に髪を劇的に増やす」ことだけを追うのではなく、「抜け毛の進行を適切にコントロールし、健康な頭皮環境と髪の状態を長く維持すること」を治療目標としています。
患者さまが前向きに、そして安心して毎日を快適に過ごせるよう、医師としてやさしく誠実にサポートしてまいります。

院長 中山 由美

男性型脱毛症(AGA)の原因

cause

男性ホルモン(DHT)による毛髪サイクルの短縮

髪の毛の成長サイクルとDHTの影響を図解。テストステロンが5αリダクターゼでDHTに変化し、受容体へ結合して成長期が短縮され抜け毛が進む過程を示す。

男性型脱毛症の直接的な原因は、男性ホルモン(テストステロン)が頭皮の酵素と結びつき、より強力な「ジヒドロテストステロン(DHT)」という物質に変化することにあります。このDHTが毛包にある受容体に結合すると、通常数年あるはずの髪の毛の「成長期」を数ヶ月〜1年程度に極端に短縮させてしまい、髪が十分に育つ前に抜け落ちる仕組みが働きます。

遺伝的背景と内的要因(ホルモン感受性)

男性型脱毛症には、遺伝的な内的要因が深く関与しています。DHTを作り出す酵素の活性度や、男性ホルモンを受け取る受容体の感受性の強さは、遺伝によって受け継がれやすいことが分かっています。そのため、ご家族に薄毛の傾向がある方は、そうでない方に比べてAGAを発症しやすい性質を持っています。

頭皮の環境悪化と外部ストレス

皮脂の過剰な分泌、紫外線、ストレスによる自律神経の乱れなどは、頭皮の血行不良や炎症(赤み・かゆみ)を招く外的要因となります。これらの外部刺激によって頭皮のバリア機能が低下すると、毛根を包む組織全体が疲弊し、男性ホルモンによる脱毛進行をさらに後押ししてしまうことにつながります。

男性型脱毛症(AGA)の
主な治療方法

treatment method

男性型脱毛症の治療では、乱れてしまった毛髪の成長サイクルを正常な状態へと近づけるアプローチを行います。※男性型脱毛症の診療・お薬の処方は、保険診療の対象外(自由診療)となります。

内服薬(飲み薬)による治療

Blister packs with evenly spaced round white pills scattered across a metallic surface.

進行を抑制する治療の基本として、抜け毛の原因物質(DHT)の産生を抑える内服薬(フィナステリドやデュタステリドなど)が用いられます。これにより、細く短くなっていた髪の毛の成長期を延ばし、抜け毛を減らす効果が期待できます。

外用薬(塗り薬)による治療

頭皮に直接塗布する外用薬などを使用します。頭皮の血行を促進し、毛包に直接栄養を届けることで、発毛と毛髪の成長を促します。

頭皮環境の改善

頭皮に強い乾燥や脂漏性皮膚炎(湿疹・赤み・かゆみ)がある場合、健康な髪が育ちにくくなります。これらの皮膚症状に対しては、適切なステロイド外用薬や抗真菌外用薬、保湿剤を処方し、治療の土台となる頭皮環境を健やかに整えます。

 

男性型脱毛症で気をつけたいこと

points to note

男性型脱毛症の進行を和らげ、お薬の効果を十分に引き出すためには、日常生活の中で頭皮への負担を減らすケアを習慣づけることが大切です。

過度な頭皮への刺激を避ける

かゆみがあるからといって、爪を立てて頭皮を強くこすったり、かき壊したりするのは厳禁です。頭皮のバリア機能が低下し、湿疹を悪化させて健康な毛髪の育成を妨げてしまいます。

シャンプー後の適切な乾燥と保湿

洗髪後は、濡れたまま放置すると雑菌が繁殖して赤みやニオイの原因になります。ドライヤーの温風を近づけすぎないように注意しながら、頭皮をしっかり乾かしましょう。乾燥が気になる場合は、頭皮用のローションなどで適度な保湿を行うことも有効です。

生活習慣の乱れを見直す

偏った食事、喫煙、睡眠不足、過度なストレスは、頭皮の血流を悪化させ、髪の成長に必要な栄養が行き渡りにくくなる要因となります。バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。

注意事項

頭皮を強くこすったり、叩いたりしない

  • 髪の薄さが気になっても、頭皮を強くこすったり、マッサージの際に指先や器具で叩いたりしないでください。頭皮が傷つき、湿疹や細菌感染を起こす原因になります。

爪を短く整え、頭皮を傷つけない

  • 爪は短く丸く整え、シャンプー時などに無意識に頭皮をかき壊して傷をつけないようにしましょう。

入浴時はぬるめのお湯を使う

  • 入浴時は熱すぎるお湯を避け、ぬるめのお湯で頭皮をやさしく洗い流すようにしてください。熱いお湯は頭皮を乾燥させ、かゆみや赤みを誘発します。

シャンプーは指の腹でやさしく行う

  • 髪を洗うときは、石けんやシャンプーをよく泡立て、指の腹を使って頭皮全体を優しく揉むように洗ってください。ゴシゴシと力任せにこするのは厳禁です。

入浴後は外用薬や保湿剤を使用する

  • 入浴後は頭皮が乾燥しやすいため、タオルで優しく水分を拭き取った後、医師から指示された外用薬や保湿剤を適切な量・回数で使用してください。

処方薬は自己判断で中止しない

  • 処方された内服薬や外用薬は、医師の指示に従って継続してください。「抜け毛が減ったから」と自己判断で薬を中止すると、再び男性型脱毛症の進行が始まってしまいます。

市販の育毛剤や個人輸入品で異常が出たら使用を中止する

  • 市販の育毛剤や海外からの個人輸入品を長期間使用しても改善しない場合や、皮膚に異常を感じた場合は、使用を中止して皮膚科へご相談ください。

強い赤み・腫れ・ただれがある場合は早めに受診する

  • 頭皮に強い赤み、腫れ、痛み、じゅくじゅくとしたただれが現れた場合は、お薬によるかぶれ(接触皮膚炎)や別の皮膚感染症の可能性があるため、早めに受診してください。

紫外線や喫煙など頭皮環境を悪化させる要因を避ける

  • 紫外線、喫煙、過度な摩擦(きつい帽子やヘルメットの長時間着用)、過度な脂っこい食事など、症状や頭皮環境が悪化しやすい要因はできる範囲で避けるよう心がけてください。

よくある質問

faq

  • 男性型脱毛症(AGA)は自然に治りますか?

    男性型脱毛症は「進行性」の疾患であるため、一度発症すると自然に軽快したり、完全に元の状態に改善したりすることは基本的にありません。放置するとゆっくりと薄毛の範囲が広がっていきます。進行を食い止め、現在の状態を長くコントロールするためには、医療機関での適切な初期治療が推奨されます。

  • 市販薬を使っても大丈夫ですか?

    市販されている一部のミノキシジル外用薬などは一定の効果が認められていますが、ご自身の薄毛の原因が本当に男性型脱毛症(AGA)であるか、あるいは頭皮の湿疹や別の脱毛症(円形脱毛症など)ではないかを正しく見極める必要があります。原因に合わないお薬を使い続けて頭皮が荒れてしまう前に、まずは皮膚科で診断を受けるのが安心です。

  • 薬はどのくらい使えばよいですか?

    髪の毛の成長サイクル(ヘアサイクル)を整えるには時間がかかるため、効果を実感し始めるまでには最低でも3ヶ月から半年以上の継続が必要です。また、男性型脱毛症の治療薬は「進行を抑える」目的であるため、良い状態を保つためにはお薬を飲み続ける・塗り続ける必要があります。服用期間や内容については皮膚の状態を見ながら医師と相談していきます。

  • 子ども(未成年)も診てもらえますか?

    男性型脱毛症(AGA)の代表的な内服薬(フィナステリドなど)は、未成年への安全性・有効性が確立されていないため、子どもや未成年の方は服用することができません。ただし、思春期のお子さまで「抜け毛が気になる」という場合、原因がAGAではなく、頭皮の過剰な皮脂による脂漏性湿疹や乾燥、あるいは円形脱毛症であることも多いため、年齢や症状に応じた適切な治療・スキンケアをご提案いたします。

  • 再発(薬をやめたらどうなるか)を防ぐにはどうすればよいですか?

    男性型脱毛症の治療を自己判断で完全に中止してしまうと、再び男性ホルモンの影響を受け始めるため、時間の経過とともに元の状態に進行(再発)してしまいます。状態を維持するためには、お薬を継続することが基本となりますが、進行が落ち着いた段階で維持のためのマイルドなお薬へと切り替えるなど、定期受診をしながら無理のない計画を立てていきます。

  • どのくらい通院が必要ですか?

    治療を開始した初期の段階や、頭皮の湿疹・赤みを治療している期間は、皮膚の状態やお薬の安全性を確認するために1〜2ヶ月に1回程度の頻度で通院していただくことが多いです。症状が落ち着き、ご自身でのケアやお薬の服用が安定してくれば、経過観察のために数ヶ月に1回程度の定期受診へと間隔を調整していくことが可能です。

監修医師

院長中山 由美

診療科目

皮膚科・美容皮膚科

資格 ・所属学会

  • 医学博士
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 臨床研修指導医
  • アラガンジュビダームビスタ施注資格医
  • アラガンボトックスビスタ施注資格医
  • 日本皮膚科学会 正会員
  • 日本臨床皮膚科学会 正会員
  • 日本美容皮膚科学会 正会員
  • 日本皮膚免疫アレルギー学会 正会員
  • 日本医師会 正会員
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