陥入爪とは?
about
陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪の側面の先端が、周囲の皮膚に深く食い込んでいってしまう状態のことです。
主に足の親指に多く見られる皮膚疾患で、食い込んだ爪が刃物のように皮膚を刺激し続けるため、強い痛みや赤みを引き起こします。さらに進行すると、傷ついた皮膚から細菌が入り込んで炎症を強め、じゅくじゅくとした赤肉(肉芽組織:にくげそしき)が形成されたり、膿(うみ)が出たりすることもあります。
よく似た言葉に「巻き爪」がありますが、巻き爪は爪そのものが内側に大きく湾曲する状態を指すのに対し、陥入爪は爪のカーブがそれほど強くなくても、皮膚に食い込んで炎症を起こしている状態を指します。靴による圧迫や間違った爪切り(深爪など)をきっかけに発症しやすく、何度も症状を繰り返しやすい慢性的な特徴を持っています。また、活発に動く子どもや学生の方にも非常に多く見られる疾患です。
爪が皮膚にくい込み、爪のまわりが痛くなったり腫れたり 、時に食い込んだ部分に出血しやすいできものができます。親趾に多いです。巻き爪は原因が別ですが、一緒に見られることもあります。
・最も多い原因が深爪で、けが、 圧迫、足の変形などによってもおこります。幅の狭い靴を履いたり、ぶつけたり、激しい運動をすると爪が刺さり悪化します。
・爪が指先よりも長ければおきません。爪の切り方が不適切で、多くの人は痛みを和らげるため、爪をさらに短く切ります。一時的に症状を和らげるだけで、爪が少し伸びてくると再発し、重症化します。
・隙間をつくり、爪が皮膚に食い込むのをおさえるために、テーピングや爪の下に乾いたコットンを詰めたりします。ご自宅でも簡単にできます。
・予防は深爪をしないことです。足の爪を切る時に爪の先をちょっとだけ指先より出るように残し、爪を四角く切って下さい。
また合わないサイズの靴をはき続けたり、激しい運動をしたりするのもおさけ下さい。爪は指先の形を整えたり、感染を予防したりしています。爪があることで触覚が鋭くなるため、爪は 感覚器の補助的な役割を果たしています。
・手の爪があることで細かい作業をするときに力の入れ方を微妙に調節できます。 足の爪は体を支え、踏み込む力を強くする役割があります。
・内臓などの病気があって爪に変化があらわれることがありますが、変化があるからといって、必ずしも病気であるとは限りません。
こんな方におすすめ
recommend
- 足の親指の端が皮膚に食い込んで、歩くときや靴を履くときに痛む
- 爪のまわりの皮膚が赤く腫れており、触るとズキズキとした痛みがある
- 爪の横の皮膚がじゅくじゅくして、血や膿が出ている
- 爪の脇に赤くて柔らかい肉の塊(肉芽)ができてしまい、治まらない
- 痛みを和らげようとして爪の端を斜めに切り落とす(深爪)ことを繰り返している
- 市販の軟膏や消毒液を使っても、赤みや腫れが改善しない
- 部活動やスポーツ、日常の歩行に支障が出ている
- 子どもが足の指を痛がっている、爪のまわりの皮膚症状が長引いている
治療に対する思い
philosophy
陥入爪(かんにゅうそう)でお悩みの方へ
足の指先は、歩く・走る・立つといった日常のあらゆる動作で体重を支える重要なパーツです。
そのため、陥入爪による小さな痛みが一つあるだけでも、歩き方が不自然になったり、好きな靴が履けなくなったりと、生活の質が大きく下がってしまいます。
ゆみ皮膚科では、患者さまが日々感じられているそのつらい痛みを少しでも早く和らげ、無理なく日常生活に戻れるような治療を大切にしています。
陥入爪の治療は、単に今起きている炎症を薬で抑えるだけでなく、「なぜ食い込んでしまったのか」という悪化因子の対策まで一貫して行うことが不可欠です。
当院では、お一人ひとりの足の形や生活背景、年齢に合わせて適切な外用薬や処置をご提案するとともに、再発を防ぐための正しい爪の切り方や靴の選び方を丁寧にご説明いたします。
特にお子さまや学生の方は、痛みを我慢して放置し、傷口が広がってから受診されるケースも少なくありません。
保護者の方も、お子さまの歩き方に違和感があったり、爪のまわりを気にする様子が見られたりしたときは、どうぞお早めにご相談ください。
「症状をコントロールし、痛みのない快適な毎日を保つ」ために、やさしく誠実な医療を提供してまいります。
院長 中山 由美
陥入爪(かんにゅうそう)の原因
cause
陥入爪(かんにゅうそう)の主な治療方法
treatment method
症状を悪化させない・再発を防ぐために
preventing symptoms
注意事項
爪の角を斜めに深く切らない
- 爪が食い込んで痛いからといって、自己判断で爪の角をハサミで斜めに深く切り落とさないでください。一時的に痛みが引いても、爪が伸びた際により深刻な激痛や赤みを伴う陥入爪につながります。
爪やすりで少しずつ優しく整える
- 爪の角を整える際は、爪切りで一気に切るのではなく、少しずつ切り進めるか、爪やすりを使用して優しく形を整えてください。
入浴はぬるめのお湯で行う
- 入浴時は、熱すぎるお湯は足の炎症やかゆみ、痛みを強めることがあるため、ぬるめのお湯で洗うようにしてください。
患部をこすらず泡で優しく洗う
- 足を洗うときは、目の粗いブラシや軽石などで患部を強くこすったりせず、石けんやボディソープをよく泡立てて、手で包み込むように優しく洗い流してください。
入浴後は爪まわりを清潔に乾かす
- 入浴後は、足の指の間や爪まわりの水分を柔らかいタオルでしっかり拭き取り、皮膚が湿ったまま放置されないように乾燥させてから、必要に応じて保湿剤を塗布してください。
処方薬は指示どおり最後まで使用する
- 医院から処方された抗菌薬の外用薬や内服薬は、指示された量・回数・期間を必ず守って使用してください。痛みが和らいだからと自己判断で途中で中止すると、炎症がぶり返すことがあります。
市販の矯正器具で改善しない場合は受診する
- 市販のテーピンググッズや矯正器具を長期間使用しても痛みが改善しない場合や、症状が広がっている場合は、使用を中止して速やかに皮膚科へご相談ください。
強い腫れや痛み、肉芽がある場合は早めに受診する
- 爪の横の皮膚が赤く大きく腫れ上がってきた、拍動性の痛み(ズキズキする痛み)がある、じゅくじゅくした肉芽が大きくなってきた、発熱があるといった場合は、強い細菌感染が疑われるため早めに受診してください。
スポーツ時は指先への摩擦や衝撃を避ける
- スポーツや部活動などで足に強い摩擦や衝撃が加わる環境にある場合は、クッション性の高い靴下を選ぶなど、できる範囲で指先への刺激を避ける工夫をしてください。
爪を短く切りすぎない
- 爪は指先の皮膚を保護する役割があります。爪を短く切っていると指先の皮膚ががさがさになったり、ひびわれたりします。爪を長く伸ばすと治ります。爪先の白い部分はすこし残すようにします。
手の爪は指に沿って整える
- 手は爪の下の皮膚がみえない程度で、指に沿って切りましょう。 爪の両端は深爪に注意して少し丸めに整えます。 爪の汚れは歯ブラシでやさしく取ると、爪を傷つけることがありません。
足の爪は四角く切る
- 足は爪の先の白い部分は四角い形に切りましょう。白い部分の長さが約1mm残る くらいが理想的です。短く切りすぎない ようにしましょう。手の指と同じように丸く切ってしまうと、巻き爪になってしまうことがあります。
爪と周囲の皮膚を保湿する
- 乾燥が気になる場合、爪とまわりの皮膚を保湿しましょう。
よくある質問
faq
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陥入爪は自然に治りますか?
爪が皮膚に食い込んで炎症を起こしている場合、自然に軽快することは難しく、放置するとさらに爪が伸びて奥深くへ刺さってしまいます。また、歩き方が不自然になることで腰痛や膝痛の原因になることもあります。症状が長引く場合や悪化傾向がある場合は、痛みを我慢せず、お早めに皮膚科へ相談することをおすすめします。
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市販薬を使っても大丈夫ですか?
軽度の赤みに対して市販の抗生物質軟膏などを一時的に使用することは可能ですが、陥入爪の根本原因である「爪の皮膚への食い込み(物理的刺激)」を市販薬だけで取り除くことはできません。原因に合わないケアを続けて炎症や肉芽を悪化させてしまう前に、クリニックで適切な初期処置を受けるのが確実です。
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薬や処置の期間はどのくらいですか?
軽度の炎症や感染であれば、外用薬の塗布やテーピングなどの処置を行うことで、数日から2週間程度で痛みが落ち着くことが多いです。ただし、食い込んでいる爪が正しい位置まで伸びるには数ヶ月以上の期間が必要となるため、爪が安全な長さになるまで定期的に爪の切り方の管理や経過観察を行うことが大切です。
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子どもも診てもらえますか?
はい、当院では小さなお子さまや学生の方の診療にも対応しております。子どもは爪が薄く、また靴のサイズがすぐに変わるため陥入爪を起こしやすい傾向があります。痛みを隠してしまうお子さまもいらっしゃいますので、爪のまわりの湿疹や赤み、歩き方の異変に気づかれたら、保護者の方もどうぞお気軽に一緒にご来院ください。
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再発を防ぐにはどうすればよいですか?
再発防止に最も重要なのは「正しい爪切り(深爪をしないスクエアカット)」の徹底と、「足に合った靴の選択」です。また、スポーツの後などに足の指先をしっかり洗って清潔に保ち、皮膚のバリア機能を整えるための日常的なスキンケア(保湿)を継続することも、再発しにくい足元をつくることにつながります。
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どのくらい通院が必要ですか?
痛みが強く、じゅくじゅくや肉芽がある初期の段階では、お薬の効果や処置の状態を確認するために、1〜2週間に1回程度の頻度で通院していただくことがあります。炎症が治まり、爪の伸ばし方のコントロールが順調になれば、通院間隔を空けたり、ご自宅でのセルフケアへ移行したりすることが可能です。皮膚の状態を見ながら相談して決めていきましょう。
監修医師
院長中山 由美
診療科目
皮膚科・美容皮膚科
資格 ・所属学会
- 医学博士
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 臨床研修指導医
- アラガンジュビダームビスタ施注資格医
- アラガンボトックスビスタ施注資格医
- 日本皮膚科学会 正会員
- 日本臨床皮膚科学会 正会員
- 日本美容皮膚科学会 正会員
- 日本皮膚免疫アレルギー学会 正会員
- 日本医師会 正会員








